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稼動状況の例

京都市内のあるユーザー様から欠陥が流出するとのご連絡をいただき、設定の見直しに伺いました。

状況からすれば、歩留を無理矢理確保するために「黒欠陥を見ない設定にし、照明を暗くする」設定をしたため白欠陥が取れない状態になっていました。そのため再度データを作り直し、良品登録作業を行いました。

その結果、
対象物:1フレームあたり10回の撮像&検査
良品登録数:同一ロットで約160画像
検出レベル:数画素大の欠陥サンプルが検出できることを確認。
特記:NG判定時、1回だけリトライ。NG発生時は以降打ち切り。
1日稼動時の良品率:約85%(フレーム単位)
というデータが得られました。
一見、良品率が低そうに感じますが検査回数で考えれば98.4%になります。時々、欠陥と見分けがつかない素地の筋が入ることも考えると上々な数字ではないかと思います。

で今回、現場担当者の方と打ち合わせをやって行った結果、
1)良品率を確保するためのパラメータ調整は行わない。
2)照明の明るさは変えない。
3)相当のロット間の画像バラツキ(主に材料表面の光沢度による)があり、これを良品登録で吸収させると微小欠陥は検出できなくなる。そのため良品率が落ちた場合、ロット間バラツキが発生したと考え、良品を登録しなおす。
という話になりました。

他の様々なサンプルでもそうなのですが、想像以上にロット間のバラツキは大きいです。これは明らかに照明の輝度変動より大きい。
多くの画像処理システムが「(再設定が大変だから)ロットが変わっても良品率が低下しない設定」で運用されていると思いますが、このレベルではロット間バラツキより小さな欠陥は検出できていないということです。非常に危ないと思います。

「ロットが変わっても、画像に変化が生じない撮像系を構築する」か、「ロットが変わっても、設定が容易にチューニングできる」ことが必要ではないかと思います。「自動追従?」 その追従が正しいものかどうか判断できる方法があるといいのですが・・・。

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