光の波長について その2

前回照明について一般論を説明しました。

弊社でも、色々な波長の照明を試してきました。

紫外光もあり、

可視光でいえば、赤色・緑色・青色・白色など。

それで結論としては、

基本的には白色光で良いかと思います。

もちろん見たい欠陥にもよりますが、

①異物付着・変色など、色違いによるもの

②傷・打痕・凹凸など、表面の粗さに変化があるもの

に大別されます。

①については、散乱光

②については、直接光

を利用するのが一般的

外観検査がなぜ必要かというと、

普通に人が自然光(散乱光)の状態で見て、

違いがあるから気になるのであって、

結局は、色々な波長を含む白色光の状態で検査すれば良いことになります。

①は白色光でよいというのはその為です。

②については、対象物を動かしたら、

急に眩しくなったり、逆に暗くなったりするもので

その対象物の観察点が、どう変化するのかを見て

人は気になるのだと思います。

だから、波長や色がどうというより

光の方向性が問題です。

目視検査の際は、白色の蛍光灯の下で、手を動かしながら検査する例がほとんどですし、

②についても白色光で問題はないかと思います。

光の波長について その2” に対して2件のコメントがあります。

  1. Fukuda より:

    毎回興味深く読ませて頂いている者です。
    今回も述べられている通りだと共感出来ます。
    自分の経験でも色々トライして、自然光が一番包括的でバランスが良いように思います。
    ただLed光も寿命が長いので更新時にはだいたい新たなシリーズとなってしまうので、同じメーカーの白色光でも一昔前の黄色味のあるものから、色味がより白く(青みがかる)なっていたりして、以前は検出出来ていた欠点が捉えられなくなった経験が有ります。
    Ledもよりハイパワーに高性能に進化しているのでしょうが、最新のものがこれ迄の事情にあうばかりとは言えないんだなと思う事もありました。
    新しい物を盲目的に信用するばかりでなく、使う側としては変化にきちんと気付ける事も必要ですね。
    失礼いたしました。

    1. 山田(哲) より:

      コメントありがとうございます。

      照明光が強くなれば欠点に照射される光量も変わるので、欠点の輝度値が上がり、
      欠点の面積が小さくなるはずですからね。
      見えなくなるのはよく分かります。

      ハイパワーLEDはストロボ発光を使用する等の高速検査に有効ですが、
      常時発光を考えた場合は欠点を見えなくするだけの可能性もあります。

      仰るように使用される方の理解が必要だと思い共感いたしました。
      ありがとうございました。

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