画像メーカーにとっての「客先」はどこか

旧知の商社さん(O社特約店)から久しぶりに連絡をいただきました。
仕事の打診だったのですが、
「ある装置メーカーがC社の画像処理装置を使ったシステムを客先に納品した。しかし、未設定のまま別件の出張に出てしまった。納入客先から立ち上げ作業の応援の依頼があったが、御社で対応できないか」
というものでした。
私はC社の装置をじっくり触ったことはありませんし、よそが手がけた画像処理装置の立ち上げなどという火中の栗を拾うようなことは・・・。立ち上がる保証があれば、工数だけの問題ですからやっても構わないのですが、実験などは業者丸投げだったようで聞くだけで怪しい。
今回の場合、きっちり立ち上げない装置メーカーに問題があるのも事実ですが、指を加えて見ているだけの納入客先にも問題が有りそうな気もします。
1)導入決定段階でエンドユーザー自身が「使えるかどうか」の判断を行っていない。それができていれば納入後、即稼動できたはず。
2)今後の運用を考えても、「現場」が自分たちでどうにかしていこうという姿勢がなければ、画像検査は厳しい。
「画像」には2種類あるようです。
1)装置メーカーを客先とし、装置メーカーが設定する画像処理装置。ハンドリングもセットであるため、結果的に特定サンプル向けになる。
2)エンドユーザーを客先とし、エンドユーザー自身が設定する画像処理装置。何に使われるかが不定であるため高い汎用性が必要。またエンドユーザー自身が設定できるようにするため「使えるもの」でなければならない。
FIはエンドユーザー(それも「現場」)を客先とする稀有な画像処理だと思います。エンドユーザーご自身で事前評価を行っていただいているため、装置ができあがってから(エンドユーザー自身で)設定できないということはまずありえません。

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