本日ご訪問させていただいた客先にて

今日は、インターネット経由でお問い合わせいただきました客先に伺ってきました。
お話の中で、このブログなどの情報でご理解いただいていなかった点を改めて。

1)FlexInspectorは普通のパソコンで動くソフトウェアである

「できあい」の画像センサを使ってきたユーザーさまには理解しがたいところがあると思いますが、お使いのノートパソコンにIEEE1394カメラを組み合わせるだけでシンプルな実験環境を構築することができます。ライセンスキーはUSBを用いており、そのキーがささっているパソコンで動作します。

できるだけコストをかけずに実験環境を構築できるようにして、うまく適用できるところに使っていただきたいと考えています。

2)FlexInspectorは良品と比較するわけではない

ブログだけを見ていただくと、FlexInspectorは単なる差分検査じゃないか、パターンマッチングじゃないかと思われている方も多いようです。便宜上「比較検査」という表現を用いていますが違います。
差分検査の場合は「神様良品」とも言われる典型的な良品と被検査品を較べます。やってみるとわかるのですが、微妙な違いがたくさん発生します。これを精査すると欠陥もなくなってしまう可能性が高い。
パターンマッチングでは、いくつかの良品を登録する分、差分検査より少しはマシな結果になるでしょう。

FlexInspectorはたくさんの良品画像を登録することにより、統計的に良品の範囲(1画素ごとの二値化レベルの上限値・下限値)を決定します。その範囲に入っているかどうかを検査するイメージです。たくさん良品を登録しても、一方的に検査が緩くなるということはなく、より安定した分布が生成されることにより、検査の妥当性が上がる感じになります。

「面白い」とコメントいただくことが一番うれしいですね。
4年近くやっていても未だに「斬新」とされるのは、やはり硬直化しているのでしょうね、この業界。

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