AI経済効果34兆円

2020年10月22日の日経の記事に表題のものがありました。

経済産業省は人工知能(AI)の導入が進んだ場合に2025年までに34兆円の経済効果があるとの試算をまとめた。

とのこと。

その中で、AIに置き換えた場合の効果が特に高かったのは「不良品を選別する検査や部品のメンテナンス、経理などの業務だった。例えば製造業の工場では、画像から不良品を自動で見つけ出すAIを使うことで検品の効率が上がる。」と。

いつの間にか「花形」にされてしまった(^^;

検品の自動化については、非常に古くからあるテーマであり、それにもかかわらず、今一つ広まっていない。
なぜなのかを十分に検証しておかないと、「AI」に振り回されることになるかと思います。

画像から不良品を自動で見つけ出すAIを使っても、人の代わりをするだけであって、それだけでは検品の効率は上がらない。
10人分の検品作業が、1人分のランニングコストで自動化できれば検品の効率は大きく上がる。
イニシャルコストを考えれば、せめて4人分働いてもらわないとトントンにすることは難しい。

少量多品種な生産現場で「10人分の検品作業」があるかどうか。
10倍速で「手を動かすこと」ができるかどうか。「手」より早くて自由度が高い機械は、ほぼ無い。
AIを使いこなす人を現場に配置できるか。

「効率が上げにくい=人がやった方が早い」から、自動化が進んでいないだけ。

ヒトやカネのリソースをつぎ込んで、頑張って、苦労して、でも結果、残念な思いをする人たちが出るのが嫌。
頑張って、苦労して、報われた! でありたい。

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