アナログ検査設備の「最後の更新タイミング」

2008年に納入した、FlexInspector搭載の検査設備のPC更新のため、現場作業に行ってきました。

当時の構成は、

  • Windows XP
  • 銀河++M2
  • アナログカメラ

という、いわゆる一世代前の画像検査システムです。


■ ソフトウェアの限界が見えてきた

今回の更新で大きなポイントになったのは「銀河++M2の対応OS」です。

銀河++M2は Windows10まで対応しているものの、
そのWindows10もすでに終息フェーズに入りつつあり、特に

  • Windows10 IoTの入手性低下
  • セキュリティ面の将来的な不安

といった課題が顕在化しています。

つまり、今の構成を維持したまま延命できる時間は、かなり限られている状況です。


■ カメラを変えると「全部やり直し」になる

もう一つの大きな問題がカメラです。

今回の設備はアナログカメラを使用していますが、
現在主流のCMOSカメラとは

  • セルサイズ(画素サイズ)
  • 画角・分解能

が異なります。

この違いにより、カメラをデジタル(CMOS)に置き換えると、

👉 既存の検査データがそのまま使えない
👉 検査条件・しきい値の再設計が必要

となり、実質的には検査プログラムの作り直しになります。


■ 「PCだけ更新できる」最後のタイミング

今回のように、

  • ソフトはまだ動く(Windows10まで対応)
  • カメラは現状維持(アナログのまま)

という条件が揃っているうちは、
PC更新だけでシステム延命が可能です。

しかし、

  • OSがさらに進む
  • アナログカメラの入手・保守が困難になる

といったタイミングを超えると、

👉 PC更新では済まない
👉 システム全体の刷新が必要

になります。


■ まとめ

アナログカメラ+旧世代ソフトの検査設備においては、

「PCだけ更新できる今」が、実は最後のチャンス

と言えます。

設備更新を先送りにすると、
将来的には

  • 大幅なコスト増
  • 検査データの再構築

を伴うリプレースが避けられなくなります。

同様の構成の設備をお持ちの現場では、
今のうちに一度、更新計画を見直すタイミングかもしれません。