ロボットが生かせる業界
先日、バリ取り・研磨ロボットを取り扱うある会社の社長様と話をしていたら
我々のいる外観検査の業界と似たような話がいくつか出ました。
どういうことかというと、
①基本的には人が行えることの代替作業をロボットでやろうとしていること
②ユーザー様は全自動化を望むが、人との協業を考えた方がよいこと
③ビジネスモデルが確立されていないからか、割の良い仕事とはなっていないこと
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①については、人がやれる作業なのだからということで、ユーザー様でかけられる投資コストが決まってくること。
研磨や仕上げ作業は、外観検査よりも熟練度が必要という点で違いはありますが、
高温で危険な作業だから、絶対ロボットが必要だという業界ではありません。
外観検査業界は市場が大きいものの、それ程コストをかけられる工程ではないという厳しい業界です。
②については、背伸びして全自動化したものの、すぐに動かなくなってしまうケースが多いらしく、
だからこそ、全てをロボットでやろうとすべきではない。
出来るだけ簡易な仕様にした方が良いし、
ロボットと人で得意な部分の棲み分けを考えた方が良いというのが、この社長の結論です。
「さんざん失敗してきたから分かっているのに、何故か聞いてもらえないんだよな(溜息)」
この社長の言葉は、我々も同感です。
③についても、ロボットの価格は下がってきていますが、購入しただけでは意味がありません。
熟練工の代りの作業をさせようと思うと、すべてが簡単にはいきません。
予想以上に持ち出しが多いというのが実態だそうです。
異業種の方のお話を聞くと、
弊社の立ち位置も、進むべき道も、はっきりしてきますね。