自動外観検査というビジネス
ネットを検索していたら、同業の古い知人の会社が破産しているのを見つけてしまいました・・・
他にもAIを用いた外観検査の会社が破産しているようです。
どうしても同業他社の動向は気になりますね。
20年以上、このテーマに取り組んでいるのですが、ビジネスとして成立させるのは非常に困難だと思います。
新たに参入を考えている方、またそこに出資を考えている方に注意点をまとめておきます。
モノづくりの会社100社あれば、100社すべてに検品作業があり、その検品作業は人がやっていることがほとんど。
検査員の高齢化、コロナ禍で人を集めるのが困難など自動化のニーズは高く、100社から引き合いがあってもおかしくありません。
そのニーズを見込んで絵をかいて資金調達し、新規参入を考えるのはおかしな話ではありません。
しかしその100社から出てくる案件は100種類、さらには所詮「人の代わり」ゆえ人件費以上の予算が付くはずもない・・・
営業に飛び回って、一生懸命実験して報告書書いて、でも受注することはほとんどない。
受注したらしたで、限られた予算枠内で一品モノのソフトを書いて、現場に投入したら、いつまでも手離れしない。
儲からないから、無理な案件の受注に走り・・・のスパイラル。
いくら技術力があっても、まともにやったらそうなります。技術力があるからそうなるのかもしれません。
特に「ソフトウェアだけ」のビジネスだとどうしても売上高が小さくなり、利益率はよくても肝心の額があがらない。
額が上がらなければ、食べていけない。資本を食いつぶすだけ。
例外を探しているのですが、残念ながら・・・
うちの場合? いつまで石橋を叩いているんだか・・・