2014関西機械要素技術展を終えて

3日間の展示会が無事終わりました。ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。

正直、「もう少しドカンと行くかな?」と思っていたのですが、知名度の問題、見せ方、場所の問題があり、
気付いていただけなかった感じが「かなり」あります。

気付いて、じっくり見ていただいた方には概ね好評だったと感じています。
特に以前からの知り合いの方々には「ここまでやってきたか!」と驚きのコメントをいただきました。

今回、「いつもの」横浜から、初めて関西での出展を行ないました。

ところ変われば、皆様から伺う「現状」が変わるかと期待もありましたが、
「ほとんど変わらない」感じでした。「相変わらず」です。

ただ「目視検査基準の見直し」への取り組みが始まっているという話もいくつか聞きました。
「我が意を得たり」です。

10年以上、この業界にいて、いろいろなことを考えてきました。
すでに自分の中にはある程度の答えがあり、裏を取っている段階です。

一番厄介なのは、現状の「目視検査基準」の多くが、
「訓練された検査員へのヒアリング」に基づいて作成されたものであり、
それが機能的に問題であるかどうか、クレームになるかどうかは関係無く、
「少しでも何か見えればみなNG」のような基準になっている感じがします。

そのため自動化しようにも、壁が高くなりすぎている状況では、ほぼうまくいかない。

ただ導入して運用できている現場では、それが多少検出能力が不足していたとしても、
目視検査に比べ、「安定して」「それなりの検出能力で」「全数検査」するようになるから、
効果が出てくる。

重欠陥が流出しないためにクレームは激減する。
検査が緩くなっているから、目視検査より良品率が上がる。

問題は、運用するために「スキル」がいるため、投げ出してしまう事例も少なくないこと。
運用をやめると、失敗した結果だけしか残らない。
そして次のチャレンジができなくなる。

ただ最初から「壁を低く」とは、たぶん誰も言い出せない。

検査装置でどこまで検出できるのか、それが許容できるのかを検証するサイクルを作るしかない。

そういう目で見ていただけると、FlexInspector-ROBOの本質が見えてくるのではないかと思います。

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