2022国際ロボット展にAI外観検査センサFIS-200を出展

2022/03/09~12に東京ビッグサイトで行われます2022国際ロボット展にAI外観検査センサFIS-200を出展いたします。

東ホールE6-22 三明機工株式会社殿ブース内 サンゲン株式会社共同出展

7軸の協働ロボット+Keyence LumiTrax+FIS-200(HALCONディープラーニング)による
車のボンネットのキズ検査

サンゲン株式会社さまの担当者から企画が持ち込まれたのが、2月初め。
実装予定だったHALCONディープラーニングの「セマンティックセグメンテーション」を急ぎ実装。
今回の展示会が初披露になります。

弊社の外観検査センサは、簡単さと確実性の観点から「良品と同じならばOK」を基本にしています。
しかしながら、この方法は1面が3分で設定できたとしても、100面検査となると300分かかります。
単純に運用が100倍難しくなります。

そのため以前より、大型の検査対象物は「作ることができてもとても運用ができません」と断ってきました。
ただ「欠陥を定義し、欠陥がなければOK」が確実にできれば、可能性が出てくることはわかっていました。

そこで出てきたのが、ディープラーニングの手法の一つ、「セマンティックセグメンテーション」。
イメージですが、画像を構成する1画素ごとに「背景=OK」「傷」「汚れ」「埃」などに分類し、
その分類ごとに「領域=画素の集まり」を作ります。「背景」だけであれば「OK」です。

今回の出展では

  1. ロボットで撮像ルートを設定。
  2. ロボットを動かして撮像し画像ファイルに保存。
  3. 画像ファイルに対して欠陥部分をマーキング(アノテーション)。300枚で3時間ほど。
  4. マーキング済み画像を学習。約1時間。
  5. 実行。

という作業で動かしています。

1面(200万画素)あたりの検査時間は40ms程度。
「位置決め+比較」のアプローチに比べかなり早いですが、
検出能力については「アノテーション次第」「やってみないとわからない」ところです。

埃が多い展示会場で、どのように動くのか楽しみです。