画像検査の原則
昔から画像検査において「自動○○補正」というのをやると問題が多いとは思っていました。
今あらためて考えると、画像検査では「画像」しか情報が無いわけで、補正の対象は「撮像環境に起因するもの」なのか「検査対象に起因するもの」なのかはわからないのです。よって白黒画像で明るさ補正を行ったら実は「色違い」だったとか、ラインセンサ撮像で発生する画像の伸縮を搬送ムラとして自動補正したら実は「現物が伸縮」していたなどの問題が否定できないのです。
だから画像検査の大原則は
「同一の対象物を撮像する限り、同じ画像になること。いわゆる撮像再現性があること。」
だと思います。
視線方向のXYθは「ほぼ」補正できますが、レンズの歪や照明が入る方向などが変わるため、ある程度は機械的に位置を揃えるべきだと思います。
外乱光については画像で補正するのではなく、「外乱光が入らないようにする。あるいは光源を十分に明るくし外乱が入ってもほとんど影響の無いようにする」というのが正しい対応方法だと思います。