照明メーカーへお願い
次に照明メーカーにも。
FlexInspectorへの評価依頼は多岐にわたり、当社の業務は主に「照明の選定」になりつつあります。
多くのメーカーが品揃えを競っていますが実際に役に立つ照明は「ほんとうに」わずかです。
理由として、
1)「欠陥のコントラストを上げる」というコンセプトであるため、多種多様、予期不能な欠陥に対処できない。
2)欠陥の「相対的な」コントラストは上がっても、製品が安定して同じ画像にならないという問題がある。特に固定的な二値化レベルを用いる方法では致命的である。
3)照明単独で明るさ分布を論じても、レンズを通せばレンズの問題があり一様にはならない。もっとも「一様」を期待する画像処理のやり方に問題があり、FIのやり方では「一様」は要らない。「一様」でないことにより見える欠陥もある。
4)「目視検査の代替」が目的であるならば、できるだけ目視のイメージに近い画像が得られる照明器であるべき。「色」を使えば特定の欠陥は見えるようになるかもしれないが、失う情報も少なくない。
などなど。
ほんとうに力がある照明器メーカーならば、品揃えの豊富さを競うのではなく、「基本的にコレかコレ」ぐらいに集約して提案して欲しい。多くの目視検査の現場は「蛍光灯1本あれば事足りる」ですから。
>多くの目視検査の現場は「蛍光灯1本あれば事足りる」
確かに目視検査の場合、蛍光灯の光でいろんな欠陥を探すことができますね。
人間の目で検査する場合と、カメラを使う場合とでは何が違ってくるのでしょうか・・・?
毎日同じモノを検査していると、自然と欠陥の見えやすい角度に傾けています。
人による検査は、欠陥が見やすい角度にワークを傾けることにより検出能力が高くなっているのですかね。
「なんでもこいっ!」ってな照明ってないですかね?
>人間の目で検査する場合と、カメラを使う場合とでは何が違ってくるのでしょうか・・・?
>毎日同じモノを検査していると、自然と欠陥の見えやすい角度に傾けています。
>人による検査は、欠陥が見やすい角度にワークを傾けることにより検出能力が高くなっているのですかね。
違いは、
1)目視検査には「手」がある。
2)目視検査は単一の画像で判断するのではなく、連続画像の中での変化も見ている。
という点でないかと思います。
そう考えると照明だけで論じても答えはなく、照明、画像検査アルゴリズム、ハンドリングをセットにした「システム」で考えないといけないのではないでしょうか。