他社でできなかった案件が・・・
ここのところ「他社でできなかった案件」を立て続けにいただいています。
詳細はわかりませんが、多くは「画像センサ」でトライしたもののようです。
しかしFlexInspectorで今まで取り組んできたものに対して簡単そうに見えます。
何が違うのかといえば、
- 画像センサの多くは「二値化で面積」の技術から抜けられていない。この技術は対象物が小さく、照明を均一にしやすい場合にしか使えない技術と思ったほうが良い。対象物が大きかったり、光沢度が高かったり、立体だったりしたら、まず無理。
- あと照明技術。はっきりいって一番重要なのは光量。次に重要なのは現場に聞くこと。照明屋の話を聞くよりはるかに重要。多いのは目視で簡単に見えるのに、妙な照明を当てるから余計に見難くなっているパターン。凝った照明は百害あって一利なし。
- 他にもたくさん。
多くの場合、「画像処理装置」も画像センサと基本技術は同じだから五十歩百歩。ただHALCONの定番「動的二値化」に類する方法を使いこなせるところは1ランク?2ランク上かなと思います。
参考までにご容赦願いたい案件は「良品の形状が不安定 かつ ランダムパターンを持つもの」。
結局、人がやっても判断が難しいものは画像処理でやっても難しいです。こういう検査テーマに投資するなら、工程改善に投資し良品の形状を安定させることを考えたほうがいいと思います。