現場における実稼働状況
少々余裕が出てきたので、近くにあるユーザーへメンテナンスに行っています。
こちらのユーザーでは起業当初に立ち上げた検査装置(当時は図面も書いていました)2台があり、24時間体制で稼動しています。最近、1台のソフトウェアをごっそり入れ替え、”標準FlexInspector”と”ハンドリングソフトウェア”の2つのプログラムがソケット通信で動作するものに変更しました。
精密部品であることも幸いし、1フレーム=2カメラ×2照明×10回=40撮像&検査でフレーム良品率が9割以上で稼動していました。欠陥と検出された部位はほとんど画像上で何かある状態で誤判定と思われるものはありませんでした。なお、特にロット間のバラツキには考慮しておらず、いったん生成した良品データを使い続けているようで良品登録数は300オーバーになっていました。おそらくこのレベルまで行くと不良品を誤って登録してもほとんど影響しないと思われます。
なおこの装置の設定は、現場の目視検査担当者と品質管理担当者が行っています。私はときどき見に行くだけです。
そしてここの品質管理担当者から、もう1台への展開の依頼をいただきました。このユーザーでは”FlexInspector”が4台稼働中で残り1台への展開です。なお他にも数台の検査装置があるのですが「FlexInspectorによる最終外観検査が有効であるため、途中の検査は辞めた」そうです。
またこんな話もされました。「製品の一部の寸法を測ったり、あるいは面積をとって評価しても安心できない。実際に画像センサで検査しているラインでは流出もしている。正直、恐い。その点、この装置(”FlexInspector”搭載機)は安心できる。」とのこと。こちらとしても不良品流出は恐いわけで”FlexInspector”でなければ枕を高くして眠れないです。安心して使っていただけるからこそ当社としても販売できています。