優れたコストパフォーマンス
一般的に「画像処理検査」を実現するためには2つの選択肢が考えられます。
1)画像センサ:ハードウェアとソフトウェアがセットとして提供される完成品。ローコスト。極めて基本的なアルゴリズムだけが実装され、汎用性は高いが、検出能力は低い。近年、「完成品」として提供されるが、高度なカスタマイズ機能を用いることにより、かなりの検出能力を持つに至ったものもある。しかしながら、かなりの画像処理の知識を要求されるため、使いこなすのは容易ではない。
2)パソコンベースの画像処理検査装置:処理能力に勝るパソコンに画像入力ボードなどを組み合わせてハードウェアを構成。ソフトウェアは自ら作成するか、外注にて作成する。検査対象を絞り、検出能力を上げることが多く、その分汎用性は低下する傾向がある。ソフトウェアの開発工数は検証作業も含めると、最低でも1?2ヶ月は要するため、「画像センサ」に比べるとかなり割高になる。
このような状況の中でFlexInspectorBasicの位置づけは、
1)ハードウェアは、パソコンに画像入力ボードなどを組み合わせて構成する。
2)ソフトウェア(FlexInspectorBasic)は、汎用性が高く、また、検出能力に優れる「完成品」として提供する。そのため開発工数を負担する必要が無いため、画像センサに近いコストを実現できる。なお、アルゴリズム自体の汎用性が非常に高く、高度な設定は必要としない。
というものです。
すなわち、極めてコストパフォーマンスの高い検査装置を実現するためのソフトウェアということになります。