「カスタム」を受けない訳
展示会などを通しFlexInspectorの知名度も上がってきたこともあり、技術協力の打診や「カスタム」依頼などをいくつかいただくようになりました。しかしながら、標準型そのままでご採用いただく以外はお断りしております。その理由をいくつか。
1)「現場で使えるか使えないか」の観点から、他社技術で「欲しい」と思うものはほとんど無いため。もっとも当社技術はHALCONあってのものですが・・・。
2)開発費をかけて検査アルゴリズムの「カスタム」を行っても、「画像」の特性上100%動作するという保証もできませんし、開発費分も効果が期待できないく、結局、エンドユーザーにしわ寄せがいくため。
3)開発費をいただいて改造した場合、その成果物の権利の問題が発生し、「広くデリバリーする」ことが難しくなるため。
4)「分家を作らず1本だけをひたすら強化する」ことにより、管理が容易になることに加え、品質向上も期待できるため。
5)「できる範囲」をあらかじめ明確にすることができ、「いつまでもズルズル」というパターンを回避できるため。
結果として
1)広く安価に高機能な「標準品」を提供する。
2)「標準品」で「うまくいくもの」にのみご採用いただく。うまくいかない場合は今後のテーマとして記憶しておく。
3)ユーザーから改善依頼を寄せていただく。
4)それらの意見を集約して無償バージョンアップ。
5)「これは!」という機能が見つかれば無償バージョンアップ。
というビジネスモデルができあがっています。「たくさんの現場と一緒に作っている」イメージでしょうか。
まだしばらくはこの改善サイクルが続きそうであり「マンパワーが足りない」というのが、「カスタム」を受けない(受けられない?)最大の理由かもしれません。