歩留93%の検査装置
最近納入したFlexInspector搭載の検査装置で「歩留が実働93%であること」が問題になったそうです。状況としては、
・OKと判定されたものは目視確認したが全て良品であった。
・NGと判定されたものを目視確認すると良品が混じっていた。
とのことで、現場要求として「完璧に分けて欲しい」とのことでした。
確かに現場の言い分も分かります。しかし、完璧に分けようとして、設定が複雑になったり、判定が緩くなって不良品が流出しては話になりません。
FlexInspectorの方法は「良品を選別する」方法であり、機械的に「確実に良品」と判定できるものだけを選別するものです。
「OK」と判定されたものは「良品と見た目が同じもの」であり、そのまま出荷できます。
「NG」と判定されたものは「少し違うもの」であり、判断が難しいので目視で再検査を行い、問題ないものであれば出荷します。
こう考えれば「歩留93%」というのは、確実に検査工数を93%(別途、設定工数が必要ですが)減らすことができますから、かなり優秀ではないかと思います。
機械的に良品と判断できるものだけ選別し、そのまま出荷。
怪しいものは目視で判断。
こう考えないと自動検査は成立しないと思います。
このことがご理解いただけるといいのですが・・・。